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Cresson 2023年3月

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今月のおすすめ本

刑事の子

宮部 みゆき 著
光文社(光文社文庫) 628円(税込)

刑事の子 刑事の父・道雄と東京の下町に引っ越したばかりの八木沢順、13歳。荒川で見つかったバラバラ死体を発端とする事件に巻き込まれ、戸惑いながらも捜査に乗り出すが――。超ロングセラー、宮部みゆきの初期傑作!

〈書店より一言〉

刑事の子である中学生、順がバラバラ殺人事件の謎に挑む。初期傑作長編を文庫化。

(清水末子)

新時代の教養 僕らの未来が変わる
お金と生き方の教室

池上 彰 監修
Gakken 1,870円(税込)

新時代の教養  僕らの未来が変わる お金と生き方の教室 お金の意味、貯蓄や投資、稼ぎ方、使い方など、生きるうえで知っておくべきお金の話を、物語と図で解説。経済・社会のこと、自分の人生のことも深く考えられる。累計65万部突破「新時代の教養シリーズ」最新刊。

〈書店より一言〉

お金と生き方をさまざまな視点から分かりやすく解説。全世代にオススメの一冊。

(荘田恵)

図書館にまいこんだ
こどもの大質問

こどもの大質問編集部 編
青春出版社 1,485円(税込)

図書館にまいこんだ こどもの大質問 「おひめさまになりたい!」「さいしょのにんげんはこどもなの?おとななの?」……などなど、かわいい奇問・難問からはじまった、図書館司書さんたちのていねいでマジメな奮闘記59話。描き下ろしイラストとともに楽しく紹介します!

〈書店より一言〉

あらゆる質問に答えてくれる本の素晴らしさ、全国の司書さんが教えてくれます。

(町田佳世子)

逆転美人

藤崎 翔 著
双葉社(双葉文庫) 836円(税込)

逆転美人 抜群の美貌のせいで幼少期からいじめや犯罪に遭い、不幸な人生を歩んできた女。その彼女が手記を出版することに。しかし、その手記には驚くべき秘密が隠されていた――。ミステリー史に残る驚愕のトリックが炸裂する!

〈書店より一言〉

美人は得をする!? いや、この主人公(美女)は損ばかり。設定もトリックも斬新!

(関節子)

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ことばのしおり

山嵐ヤマアラシ


   ニックネーム満載の夏目漱石の『坊ちゃん』。四国松山を舞台に、新任教師の坊ちゃんが、次々にあだ名を付けていく。

   坊ちゃんと意気投合する数学教師の堀田は山嵐ヤマアラシ、トゲトゲのイガグリ頭が、どう見ても針を逆立てた山嵐ヤマアラシだから。色が黒く目がまん丸の校長はタヌキ。教頭は赤いシャツばかり着ているから赤シャツ。赤シャツの太鼓持ちのような吉川は野だいこ。古賀先生は顔が青ぶくれなので、うらなり君とつけてしまったが、実に誠実な君子くんし。坊ちゃん、ちょっと申し訳なく思っている。

   さて、婆やの清から坊ちゃんと呼ばれる彼の名前は?

【執筆者プロフィル】
千葉県生まれ、東京教育大卒。東京、沖縄、中国を経て現在長野市在住。長野県カルチャーセンター、八十二文化財団教養講座の講師などや、SBC信越放送のラジオ番組「武田徹のつれづれ散歩道」のレギュラーを務める。
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