トモグイ
金沢伸明 著 双葉社
600円+税
2年A組の生徒たちは担任教師への復讐(ふくしゅう)を計画した。しかし“自殺未遂のふりをしてビビらせるだけ”のはずだった生徒が死体で見つかった。それは、クラスという水槽で飼われている生徒たちによる”共食い”の始まりの合図だった。
〈書店より一言〉
物語の展開の早さにページをめくる手が止まらない! 終幕は必ず予想を裏切ります。
(丸山由美)
星がひとつほしいとの祈り
原田マハ 著 実業之日本社
600円+税
コピーライターの文香が、道後温泉の宿で会ったマッサージの老女は、戦時中の令嬢だった自らの悲恋、献身的な女中との交流を語った……「星がひとつほしいとの祈り」。表題作ほか、20代から50代までの各世代の女性の希望と祈りを見つめた7編。
〈書店より一言〉
主人公たちのその後に思いをはせ、ついこの本を手に旅行に行きたくなります。
(中島くに恵)
私の教え子ベストナイン
野村 克也 著 光文社
760円+税
名選手にして名監督のあのノムさんが、監督を務めた南海・ヤクルト・阪神・楽天のチームメートから選んだベストナインを初公開!おなじみの野村節と弟子たちの生きざまから、人生哲学も学べる濃厚な一冊。
〈書店より一言〉
あの辛口ノムさんが誰をベストナインに選ぶのか? 意外な選手に注目です。
(伊藤春瀬)
その神経(バランス)じゃ
調子わるくもなりますよ
小林 弘幸 著 青春出版社
952円+税
仕事、健康、人間関係、毎日の生活…。心身の“調子”のカギを握っているのは自律神経だった。ふだんの生活の中で簡単にできる“調子が良い状態”にするコツを、テレビなどで大人気の順天堂大学医学部教授が指南!
〈書店より一言〉
大切です、バランス! 崩れていると健康だけでなく生活全てに影響が。調整しましょう!
(仁科伸一郎)
腹八分(はらはちぶ)
天高く馬肥(うまこ)ゆる秋。
信州もみのり豊かに秋を迎え、知人の庭先にハタケシメジが顔を出し、そのまたおいしいこと。果樹をやっている友もいるし、直売所に寄れば取れたての里芋も新米もと、「腹八分」を維持するのはあまりにも難しい。
「腹も身の内」、食べ過ぎはいけないと分かっていても、食後の果物はやはり別腹(べつばら)。それにしても小さな子の良く食べること。お腹がポンポコリンにふくらんで、ほんとにまあ大丈夫と心配になるのに、太りもせず、ずんずん伸びていく。
「腹八分」は小さな子には無縁でいいのでしょうね。
千葉県生まれ、東京教育大卒。東京、沖縄、中国を経て現在長野市在住。長野県カルチャーセンター、八十二文化財団教養講座の講師などのかたわら、信越放送ラジオ「武田徹のつれづれ散歩道」のレギュラーをつとめる。